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自分自身で人生のゴール(自己実現:豊かな人生)を見つけ、それを生き生きと実現しようとしていく能力を育てるために、最も信頼できる仲間が行う健康教育手法としてピアカウンセリング・ピアエデュケーションがある。この仲間(ピア)から仲間へという視点にたったピアカウンセリング・ピアエデュケーションはともにヘルスプロモーションの理念に基づいている。本研究会では国際家族計画連盟(IPPF)の定義を踏まえ、ピアカウンセリング並びにピアエデュケーションについて以下のように定義する。
ピアカウンセリングとは、下記のピアエデュケーションの定義のもとに、テーマについて“正しい知識・スキル・行動を共有し合うこと”を前提条件とし、対象者の主体的な行動変容を支えることを目指している。つまりピアカウンセリングとは、ピアカウンセリング・マインドとスキルを身につけたピアカウンセラーが、誤った惜報に振り回されている仲間に、共感・共有しながら寄り添って、一対一あるいは対集団のピアカウンセリングを行い、問題に正しく対処できるよう自己決定や問題解決の能力を高めることを支援する活動のことをいう。
ピアエデュケーション(仲間教育)とは、テーマについて“正しい知識・スキル・行動を共有し合うこと”である。正しい知識の普及・啓蒙という目的に限定して行えば、身近で信頼できる仲間が教えてくれるので、興味・関心をもつことは疑いない。その場合極力、ピアカウンセリング・マインドとスキルを用いて、受講生と同じ目の高さでミニ教師ではないピアエデュケータとなることが重要である。時間や場所などの制眼はあると思うが、可能な限り、仲間と共感・共有しながら、堅苦しくない雰囲気のなかで重要な情報を普及・啓蒙していくことを目指すピアエデュケーションが望ましい。 |
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